祖母

祖母が夢に出てくるのは、自分の根っこのほうから、支えが届いているしるしとされる。祖母は、母や父を通って自分にまで流れてきた家の知恵と、理由を問わずに受け入れてくれる温かさを表す。亡くなった祖母なら、見守りが続いていることの知らせ。生きている祖母なら、祖母がもつ知恵や落ち着きを、今の自分が必要としている知らせ。読み分けの鍵は、夢の中の祖母の様子と、祖母の家や台所など一緒に出てきた場所、そして目覚めたときの気持ちにある。
祖母が夢に出てくる意味
夢占いでは、祖母は知恵と守り、そして家の流れの象徴。親よりもひとつ遠く、そのぶん自分を大きく包んでくれる人として出てくる。祖母の夢は、ほとんどが吉夢か、少なくとも自分を支える夢とされる。
読み分けの鍵は三つ。
- 祖母がどんな様子だったか:笑っていたか、何か言ったか、泣いていたか
- どこにいたか:祖母の家、台所、仏間、知らない場所
- 目が覚めたとき、自分がどう感じていたか:懐かしかったか、安心したか、胸が騒いだか
祖母の夢を見やすいのは、疲れているとき、迷っているとき、家族に節目があるとき。子どもの頃に甘えさせてもらった記憶が、今の自分を休ませに来ている。
亡くなった祖母の夢は、亡くなった人の夢の読みがそのまま通じる。→ 亡くなった人
状況ごとの読み
笑顔だった・元気そうだった夢
いちばん安心していい夢。亡くなった祖母が笑っていたなら、向こうで安らかにしていて、こちらのことも心配していない。生きている祖母が元気に笑っていたなら、家の中の運気が落ち着いている知らせ。どちらも、今の自分の歩き方でいい、という返事でもある。
何かを話していた・言葉をかけられた夢
祖母の言葉は、昔から暮らしの知恵として届く。夢の中で言われたことが「ちゃんと食べなさい」「早く寝なさい」のような小さなことでも、今の自分にいちばん足りていないことを言い当てている。
言葉を覚えていないときは、祖母の声の調子を思い出す。やわらかかったなら、励まし。
泣いていた夢
祖母が泣く夢は、胸が騒ぐ。けれど多くは、祖母の悲しみではなく、自分の中でこらえている涙が、祖母の姿を借りて出てきたもの。無理をして笑っている時期に見やすい。祖母の前でなら泣けた子どもの頃のように、自分にも泣く時間をあげていいという知らせ。
名前を呼ばれた夢
子どもの頃の呼び方で呼ばれたなら、その頃の自分を思い出してほしいという知らせ。好きだったこと、得意だったこと、忘れていた自分の芯。振り向いたところで目が覚めたなら、答えはもう自分の中にある。
手を握られた・抱きしめられた夢
守られている夢。大きな決断の前や、心細い時期に見る。祖母の手の感触が目覚めても残っていたなら、その温かさはそのまま受け取っていい。
亡くなった祖母が生き返る・普通に暮らしている夢
亡くなったことを忘れて、昔のように祖母の家でくつろいでいる夢。会いたい気持ちが強いときに見る。同時に、祖母から受け継いだものが、自分の中で生きている知らせでもある。料理の味つけ、口ぐせ、物の片づけ方。
電話がかかってきた夢
離れていても、つながりが切れていないという知らせ。声が聞けたこと自体に意味がある。
何度も出てくる夢
亡くなった祖母が何度も出てくるなら、伝えそびれたことが自分の側に残っている。ありがとう、会いに行けなくてごめん。仏壇やお墓の前で、心の中で言葉にすると、夢の様子が変わってくる。→ 墓
生きている祖母が何度も出てくるなら、会いに行く時期。電話一本でもいい。
生きている祖母が亡くなる夢
いちばん多く検索される、怖い夢。けれど夢占いでは、身近な人が亡くなる夢は正夢ではなく、変化と区切りの夢とされる。祖母が亡くなる夢は、祖母に守られていた時期がひと区切りつき、自分の足で立つ時期が来ている知らせ。家を出る、仕事を変える、子どもが生まれるなど、自分の側に節目があるときに見やすい。
長生きの知らせとも言われる。夢の中で泣いたなら、それだけ祖母を大事に思っている心の表れ。目が覚めたら、顔を見に行くか、声を聞きに電話をする。それで夢は、いい方向に閉じる。→ 葬式
知らないおばあちゃんが出てくる夢
知らない老女は、知恵を授けに来る存在として読まれる。道を教えてくれた、何かを手渡してくれたなら、迷っていることへの答えが近い。物をもらう夢は吉夢。
祖父と一緒に出てくる夢
祖父母がそろって出てくる夢は、家そのものに見守られている夢。家族の中で何かが動くとき、結婚や出産、引っ越しの前後に見ることが多い。→ 祖父
どこに出てきたか
- 祖母の家:自分が素のままでいられる場所。疲れて、安心して休める場所を求めているときに見る。→ 実家、家
- 台所:祖母の料理が出てくる夢は、力をもらう夢。食べさせてもらったなら、自分をもっと労わっていい
- 仏間・仏壇の前:先祖とのつながりの夢。お参りを思い出してほしいという知らせとされる
- 知らない場所:祖母が先に立って歩いていたなら、道案内。ついて行ったところに、今の自分に必要なものがある
日本の言い伝え
- 祖霊:民俗学者の柳田國男は、亡くなった人は子孫にまつられるうちに、やがて個人の名を離れて「ご先祖さま」とひとつになり、近くの山などから家を見守る、という日本の古い考え方を書き残した(『先祖の話』)。亡くなった祖母の夢は、祖母がその見守りの側に入っていることの表れとして受け取れる
- 弔い上げ:多くの地域で、三十三回忌などを区切りに年忌法要を終える。これを弔い上げといい、故人はここで先祖の一員になるとされてきた
- お盆:先祖の霊が家に帰ってくる時期。お盆の頃に祖母の夢を見たなら、帰ってきて顔を見せてくれたもの
- 命日の頃:祖母の命日の頃に見る夢は、覚えていてくれたことへの返事とされる
タロットでは
- ペンタクルの10:アーチの下に若い夫婦と子ども、手前に2頭の白い犬と、ぶどうの模様の衣を着た老人が座る。三世代がそろい、家に受け継がれていく豊かさを表す札。祖母の夢を見た日にこの札が出たなら、家から受け継いだものが、今の自分の土台になっている
- カップの6:花を挿した杯を、子どもが小さな子に手渡している絵柄。子どもの頃の記憶、懐かしさ、無条件のやさしさ。祖母の家で過ごした時間が、今の自分に力を貸しに来ている

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