実家

実家の夢は、自分が育ってきた場所、つまり自分の出発点を映す夢とされる。家の夢が今の自分の姿なら、実家の夢はその土台にあたる。親から受け取ったもの、子どもの頃の自分、家族の中で身についた決まりごと。疲れているときに実家へ帰る夢を見るのは、出発点に戻って力を汲み直しているから。実家が壊れる・なくなる夢は怖いが、夢占いでは、育ててもらった場所から自分の足で立つ場所へ移る区切りとして読まれる。読み分けの鍵は、夢の実家がいつの姿だったかと、そこで自分がくつろげたかどうか。
実家が夢に出てくる意味
夢占いでは、実家は安心・原点・家族との結びつきを表す。環境が変わったばかりのとき、一人で抱えていることがあるとき、進む道を確かめたいときに見やすい。
同時に、実家は「うちではこうする」が身についた場所でもある。自分を縛っている習い性や、親の口ぐせが、実家の間取りを借りて出てくることがある。
読み分けの鍵は三つ。
- いつの実家だったか:今の実家か、子どもの頃の姿か、もう無い実家か
- 誰がいたか:家族がいたか、どんな様子だったか。親の様子の読みは 父親、母親
- 自分がくつろげたか:ほっとしたなら、力を汲み直す夢。落ち着かなかったなら、外で育った今の自分が、昔の型に収まらなくなっている
親と仲がよくても、疎遠でも、実家がもう無くても、この読みは変わらない。夢の実家は、自分の中にある出発点の形。
状況ごとの読み
実家に帰る夢
一人暮らしや結婚で家を出た人がよく見る夢。休みが足りていないという知らせ。頑張りどおしで、心が甘えられる場所を探している。夢の中で帰り着いてくつろげたなら、それでひと晩ぶんの充電は済んでいる。
帰る支度ばかりで着かない、帰り道が分からない夢は、休みたいのに休み方を忘れかけている。→ 迷う、電車
実家にいる・実家で寝る・ご飯を食べる夢
昔の自分の部屋で寝ている、家族と食卓を囲んでいる夢。守られていた頃の感覚を、心が思い出している夢で、回復の途中に見る。ご飯を食べる夢は、力をもらう夢。誰が作ってくれたご飯だったかを思い出すと、今の自分に足りないものが見えてくる。
昔の実家・子どもの頃の実家の夢
建て替える前の家、引っ越す前の家、子どもの頃の間取り。昔の実家の夢は、その頃の自分が持っていたものを取りに帰る夢。好きなことに夢中になれた力、怖いもの知らずの気持ち。どの部屋にいたかが手がかりになる。自分の部屋なら自分らしさ、居間なら家族と過ごした時間、台所なら養われていた安心。
もう無い実家・取り壊した実家の夢
取り壊した、手放した、人手に渡った実家が夢に出てくる。寂しさが残る夢だが、形が無くなっても、あの家で育ったものは自分の中に建っているという夢。夢の家が昔のままきれいだったなら、あの家での日々は、自分の中で大事にしまわれている。
実家が壊れる・取り壊される・なくなる夢
今ある実家が崩れる、重機で壊される、帰ったら更地になっている夢。夢占いでは、親の価値観や家のしきたりから離れて、自分の軸で立つ区切りとして読まれ、凶夢ではない。更地を見てどこか晴れ晴れしていたなら、もう下ろしていい荷物がある。地震で壊れる夢は、住まいや仕事が大きく変わる前触れ。家が壊れる夢そのものの読みは 家。
実家が火事になる夢
家族の中に大きな勢いが生まれる夢。炎が高く上がっていたなら、家族に良い変化が来る吉夢とされる。煙ばかりでくすぶっていたなら、家族の間にくすぶっている話がある。→ 火事
実家がボロボロ・汚い・片付ける夢
荒れた実家は、自分の土台に疲れがたまっている知らせ。実家を片付ける、掃除する夢は、子どもの頃から持ち越してきた思い込みを、自分の手で整理しはじめている夢。捨てるか迷った物があれば、それが今、手放すかどうかを考えているもの。実家が綺麗になる・リフォームされる夢は、自分の出発点の見え方が新しくなる知らせ。
実家に泥棒・知らない人がいる夢
実家に知らない人が入ってくる夢は、家族の中に、新しい人や新しい流れが入ってくる夢。誰かの結婚、同居、親の暮らしの変わり目。怖かったなら、自分の居場所が変わることへの構え。実家に知らない家族が住んでいる夢は、自分の出発点を、もう外から眺められるところまで来ている。→ 知らない人
実家が水浸し・雨漏りする夢
家族の間に言葉にならない気持ちがたまっている夢。雨漏りなら、少しずつにじみ出てきている。水が澄んでいたなら、たまっていたものが流れていく途中。→ 水
実家のペットの夢
実家の犬や猫の夢は、あの家の安心が、そのまま姿になって出てきた夢。もういない子なら、今も見守ってくれている。→ 犬、猫
実家の夢ばかり見る・毎日見る
実家の夢が続くのは、今いる場所に、心の休まるところが足りていないとき。新しい職場、新しい土地、新しい家族。今の暮らしの中に、小さくても実家の代わりになる場所ができると、夢の中身が変わっていく。
実家が怖い・暗い夢
家の中が暗い、入りたくない、何かがいる気がする夢。子どもの頃に言えなかった気持ち、家の中で我慢していたことが、しまってあった場所から顔を出している。実家に苦しい記憶がある人ほど見る夢で、その痛みが外へ出ていく途中の夢でもある。夢の中で家から出られた、戸を閉められたなら、自分を守る力はもう育っている。
実家を出る夢
自立の夢。自分の家、自分のやり方を持つ時期に入っている。晴れやかに出られたなら、その一歩はもう踏み出せる。
誰の実家か
- 義実家:結婚した家族の中で、自分がどこに立っているかを映す。くつろげたなら、新しい家族の中に居場所ができている。気を張っていた、叱られたなら、相手の家の決まりごとに合わせすぎて疲れている。→ 旦那、結婚
- 彼氏の実家:二人の関係が、家族を意識する段階に近づいている。歓迎されたなら、関係が深まる知らせ。→ 好きな人
- 元彼の実家:あの頃二人で思い描いていた先の形に、心が戻っている。→ 元彼
- 友達の実家:その友達と過ごした頃の自分と、その家の空気へのあこがれ。→ 昔の友達
- 親の実家(父方・母方の家):家に流れてきたものを受け継ぐ夢。→ 祖母、祖父
現実の実家で
- 帰ると眠くなる:スピリチュアルでは、張りつめていた気がゆるんで、たまっていたものが流れ出す浄化のしるしと読まれる。眠れるだけ眠っていい
- いると疲れる・居心地が悪い:外で育った自分と、家に残る昔の空気がずれてきたしるしと読まれる。離れていた間に、自分が変わった分のずれ
日本の言い伝え
- 藪入り:旧暦の1月16日と7月16日。住み込みで奉公していた人が、暇をもらって実家へ帰った日で、小正月とお盆の翌日にあたる。もとは、嫁いだ人が実家へ帰る日だったとされる
- 産土神(うぶすながみ):生まれた土地を守る神。生まれる前から死んだ後まで守り、よその土地へ移っても一生守ってくれると信じられてきた。実家を離れても、生まれた土地とのつながりは続いている。→ 神様
- 解体清祓と井戸の息抜き:家を取り壊す前には、家の守り神にこれまでのお礼を伝え、工事の無事を祈るお祓いをする。井戸は神の宿る場所とされ、埋めるときには竹や管を差して「息抜き」を残す。家を閉じるときにも、送り出す作法がある
タロットでは
- カップの6:古い庭で、子どもたちが花を挿した杯を手にしている。ウェイトはこの札を、過去と思い出の札、子どもの頃を振り返る札と書いた。実家の夢を見た日にこの札が出たなら、あの家で受け取ったものが、今の自分を支えに来ている
- カップの8:積み上げた八つの杯に背を向けて、ひとりの人が月の下を山の方へ歩いていく。満ちていた場所をあとにして、次を探しに出る札。実家を出る夢、実家がなくなる夢と同じ区切りを告げている

関連する項目
家・父親・母親・祖母・祖父・亡くなった人・火事・水・知らない人・迷う・電車・犬・猫・旦那・結婚・好きな人・元彼・昔の友達・神様
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大アルカナから一枚。
