元彼

元彼が夢に出てくるのは、その人といた頃の自分が、今の自分に何かを知らせに来ているからと読まれる。夢の中の元彼は、本人そのものより、あの恋で感じていたこと、置いてきたもの、そして今の暮らしで足りなくなっているものの姿をしている。だから、未練が無くても、結婚して幸せでも、何年たっていても出てくる。読み分けの鍵は、夢の中の元彼の様子と、目が覚めたときの気持ち、そして今の自分がどんな時期にいるか。
元彼が夢に出てくる意味
夢占いでは、元彼の夢は「過去の恋の整理」と「今の自分の心の状態」の二つを映す。過去の恋そのものが動いている夢は、実は多くない。見覚えのある顔は、夢が気持ちを見せるときにいちばん使いやすい器になる。
読み分けの鍵は三つ。
- 元彼がどんな様子だったか:優しかったか、冷たかったか、怖かったか
- 目が覚めたとき、自分がどう感じていたか:懐かしかったか、切なかったか、不快だったか
- 今の自分がどんな時期にいるか:疲れているか、新しい恋の入口か、暮らしが大きく変わったところか
三つめが、いちばん見落とされやすい。元彼の夢は、別れた頃ではなく、今の自分に節目や揺れがあるときに出てきやすい。
状況ごとの読み
何度も・毎日出てくる
同じ元彼が続けて出てくるのは、その恋の中に、まだ言葉にしていない気持ちが残っているとき。言えなかったこと、聞けなかった別れの理由。夢の中で元彼が何をしていたかを、目覚めてすぐ書き留めておくと、繰り返しの夢の筋が少しずつ見えてくる。夢の中の二人の距離が遠ざかっていくなら、区切りはもう近い。
未練がないのに夢に出てくる
いちばん多い戸惑い。未練が無いのに見る元彼の夢は、恋の夢ではなく、あの頃の自分の夢。まっすぐだった自分、無理をしていた自分、誰かに頼れていた自分。今の自分がその頃の何かを懐かしんでいるか、同じ無理をもう一度していないかを、夢が確かめに来ている。
結婚してから・既婚者が元彼の夢を見る
「旦那がいるのに」と、後ろめたさと一緒に検索されることが多い夢。夢占いでは、既婚者が見る元彼の夢は、今の結婚を否定する夢ではない。家庭の役割に追われて、一人の女性としての自分が後ろに下がっているときに、恋をしていた頃の自分が顔を出す。
夢の中が穏やかだったなら、自分を労わる時間を少し増やしていい知らせ。夫と二人でどこかへ出かける、昔好きだった服を着る。ときめきは、今の暮らしの中にも取り戻せる。夢の中で元彼と比べて夫を思い出していたなら、それは今の相手を大事に思っている心の動き。→ 旦那
今の彼氏がいるのに見る・今彼と鉢合わせる夢
今の恋が、次の段階へ進もうとしているときに見やすい。前の恋でうまくいかなかったところを、夢が思い出させて、同じところでつまずかないように備えている。今彼と元彼が鉢合わせる夢は、二人を比べているのではなく、自分が恋に何を求めているかを並べて見ている夢。
10年以上前の元彼が出てくる
十年、二十年と前の人が急に出てくる夢も、よく検索される。遠い昔の元彼は、その頃の年齢の自分を連れてくる。進路や住む場所を選んでいた頃の自分が出てきたなら、今の自分も、人生の選び直しの時期に来ている。→ 初恋の人、昔の友達
復縁する夢・よりを戻す夢
夢占いでは、復縁の夢は、そのまま復縁の予告としては読まない。あの恋で得ていた安心や満たされた感覚を、今の自分が求めている知らせ。幸せな気持ちで目覚めたなら、その満たされた感じを、これからの恋や暮らしで受け取っていい時期。嫌な気持ちで目覚めたなら、同じ形には戻りたくない、という自分の答えがもう出ている。
会う・話す・デートする夢
楽しく話せていたなら、過去の恋が自分の中で穏やかに落ち着いてきた。何を話したかを思い出せるなら、その言葉は今の自分に向けたもの。デートの行き先が思い出の場所だったなら、その頃に大事にしていたものを、もう一度手に取りたくなっている。
キスする・抱きしめられる夢(リアルな感触が残る)
感触が目覚めても残るほどの夢は、驚くし、戸惑う。夢占いでは、キスや抱擁は心を通わせたい、受け止めてほしい気持ちの表れ。相手が元彼の姿をしているのは、かつて自分を受け止めてくれた記憶がその人にあるから。今、誰かに甘えたいほど疲れていないかを見る夢。
優しくされる・謝られる夢
元彼が優しかった夢、謝ってくれた夢は、自分の中で傷がふさがってきた知らせ。現実に謝られることを告げる夢ではなく、自分が自分を許しはじめている夢。目覚めて心が軽かったなら、その恋はもう、痛むものから思い出へ変わっている。
冷たくされる・振られる・別れ話の夢
別れた相手にもう一度振られる夢は、つらい。夢占いでは、冷たい元彼は、自分の中の自信の揺れの姿。新しい恋や仕事で、また置いていかれるのではという不安が、いちばん覚えのある形で出てきている。夢の中で泣けたなら、張りつめていたものが流れた。
喧嘩する夢
言い争う夢は、言えずに飲み込んだ言葉が、ようやく外へ出てきた夢。夢の中で言い返せたなら、あの頃の自分の気持ちを、今の自分が代わりに守った。喧嘩のあとにすっきりしていたなら、区切りがついた知らせ。
元彼に新しい彼女がいる・浮気される夢
元彼が新しい彼女と幸せそうにしている夢は、胸がざわつくが、夢占いでは、相手が前へ進んでいる姿を見届けることで、自分も先へ進んでいいと許す夢。浮気される夢は、当時の傷が、今の恋の不安と重なって出てきている。→ 浮気
連絡が来る夢
元彼から連絡が来る夢は、過去から何かの知らせが届く夢。昔の友人との再会や、途中で止めていたことが再び動き出すきっかけとして読まれる。連絡そのものを告げる夢ではない。
怖い・気持ち悪い夢(追いかけられる、つきまとわれる)
別れ方がつらかった人ほど、見て不快になる夢。追いかけられる夢は、あの恋の記憶が、まだ自分を追ってくるように感じているとき。逃げ切れたなら、もう振り切れている。捕まりそうで目覚めたなら、その記憶と向き合う力が、今の自分にはついている。夢の中の元彼は、現実のその人ではなく、記憶が借りた姿。こういう夢のあとは、下の「日本の言い伝え」にある夢違観音や獏のように、悪い夢は流してしまっていい。→ 追いかけられる
元彼が死ぬ夢
驚いて検索されるが、夢占いでは、死は終わりと始まりの印。その人との関係が、自分の中でようやく終わりを迎え、新しい時期が始まる夢。見送る場面があったなら → 葬式
元彼が結婚する夢・元彼と結婚する夢
元彼が結婚する夢、元彼と結婚する夢は 結婚 に。元彼の家族や実家が出てきた夢は 実家 に。
相手も同じ夢を見ているのか
「相手からのメッセージでは」「相手も自分を想っているのでは」と考える人は多い。昔の日本には、恋しい人が夢に現れるのは相手が自分を想っているから、という考え方があった(→ 好きな人)。スピリチュアルでは、元彼の夢を、相手の想いや生霊が届いたものとして読む人もいる。
それでも、元彼の夢の多くは、自分の側から出ている。夢の中の元彼が優しかったか冷たかったかは、相手の今の気持ちではなく、自分の今の気持ちを教えている。相手が何を想っていても、夢が差し出しているのは、自分がこれからどうしたいかを考えるための材料。
元彼の夢を見なくなったとき
ある時期ぱったり出てこなくなるのは、その恋が自分の中で、ひとつの場所に収まったとき。寂しさが少し混ざっていてもいい。見なくなったことに気づいた日が、ひとつの区切りの日になる。
日本の言い伝え
- 夢違観音(ゆめちがいかんのん):奈良・法隆寺の、白鳳時代の観音像。悪い夢を見たときに祈ると、よい夢に変えてくれると伝えられ、この名で親しまれてきた。怖い元彼の夢のあとに、心の中で手を合わせる人もいる
- 獏(ばく):日本では、悪い夢を食べてくれる獣とされてきた。初夢のために枕の下に敷く宝船の絵に、「獏」の字を書き入れる風習もあった
- 縁切りと縁結び:京都の安井金比羅宮には、「縁切り縁結び碑」という穴のあいた大きな石がある。願いを書いた形代(かたしろ)を持って、表から裏へくぐって悪縁を切り、裏から表へくぐって良縁を結ぶ。過去の縁を区切り、次の縁へつなぐ場所として、別れのあとに訪ねる人も多い
タロットでは
以下はウェイト版の絵柄。
- カップの6:古い庭で、子どもたちが花を満たした杯を手にしている。ウェイトは「過去と思い出の札」とした。元彼の夢を見た日にこの札が出たなら、夢はあの頃の自分の幸せを見せに来ている
- カップの5:黒いマントの人が、倒れた三つの杯を見つめている。その後ろには、まだ二つの杯が立っている。ウェイトは「失ったが、残っているものもある」札とした。振り返れば、手元に残っているものがある
- カップの8:積み上げた杯に背を向けて、ひとりで去っていく人。大事だと思っていたことが、それほどでもなかったと気づく札とされる
元彼の夢を見た朝にカップの5が出たなら、倒れた三つの杯より、マントの後ろで立っている二つの杯のほうを数えていい。夢に出てきたあの頃の自分も、その二つの杯のそばに立っている。

関連する項目
結婚・好きな人・初恋の人・元カノ・浮気・旦那・離婚・実家・追いかけられる・葬式・昔の友達・知らない人
今日の一枚
大アルカナから一枚。
