知らない人

夢に出てくる知らない人は、まだ会っていない自分の一面か、これから出会う縁の姿として読まれる。夢の中には、自分の知っている人しか出てこないようでいて、ときどき誰でもない人が訪ねてくる。その人が怖かったなら、自分が目を向けていない不安が形をとっている。優しかった、惹かれたなら、自分の中で新しい面が開きかけている。読み分けの鍵は、その人が自分に何をしたか、顔が見えたか、そして目が覚めたときの気持ち。
知らない人が夢に出てくる意味
夢占いでは、知らない人は未知のものの象徴。自分がまだ気づいていない性格、これから始まる出来事、まだ出会っていない人。変化の入り口に立っているときに出てきやすい。
読み分けの鍵は三つ。
- その人が何をしたか:追ってきたか、助けてくれたか、好意を向けてきたか
- 顔が見えたか:はっきり見えたか、ぼやけていたか、後ろ姿だけだったか
- 目が覚めたときの気持ち:怖かったか、温かかったか、名残惜しかったか
状況ごとの読み
知らない人が怖い夢
知らない人の怖さは、まだ形のない不安の怖さ。何が心配なのか自分でも言葉にできていないとき、それが見知らぬ人の姿で出てくる。目が覚めてから、最近気になっていることを一つ書き出すと、夢の人の輪郭が自分の中で見えてくる。
知らない人に追いかけられる夢
逃げている相手が誰か分からないのは、何から逃げているのか、まだ自分で分かっていない知らせ。追いつかれる前に目が覚めたなら、向き合う準備がもう少しでできる。途中で振り返れた夢なら、相手はもう怖いものではなくなっている。→ 追いかけられる
知らない人に襲われる・殺される夢
ナイフや銃で襲われる夢は、見た人をいちばん不安にさせる。夢占いでは、殺される夢は古い自分が終わり、新しい自分に切り替わる夢で、凶夢ではない。相手が知らない人なら、何が終わるのかはまだ見えていなくても、切り替わりはもう始まっている。→ 殺される
知らない人が家に入ってくる・家にいる夢
家は自分自身。そこに知らない人がいるのは、自分の内側に新しいものが入ってきている夢。怖かったなら人との距離が近すぎて疲れている。打ち解けていたなら、新しい縁を受け入れる準備ができている。→ 家
知らない人に話しかけられる夢
電車の中や道で話しかけられる夢は、気づきが外からやってくる知らせ。言われたことを覚えていたなら、今の自分に必要な言葉として受け取っていい。→ 電車
知らない人に助けられる夢
助けてくれた見知らぬ人は、思いがけない味方の姿。行き詰まっていることに、まだ知らない方向から手が差し伸べられる吉夢。自分の中の、まだ使っていない力の姿でもある。
知らない異性に好かれる・イチャイチャする夢
知らない異性に好意を向けられる夢は、自分の魅力が高まっている知らせで、恋の運気が上向いている吉夢とされる。人から大事にされたい気持ちが強いときにも見る。
知らない人とキスする・抱きしめられる夢
キスや抱擁は、新しいものと心を通わせる夢。まだ知らない自分の面、新しい考え方を受け入れはじめている。抱きしめられて安心したなら、誰かに支えてほしい気持ちが表に出ている。
知らない人と恋をする・付き合う夢
夢の中で知らない人に恋をしたのは、自分の理想の形が見えてきた知らせ。その人の雰囲気、話し方、優しさの形を覚えておくと、自分が本当に求めているものが分かる。結婚する夢は 結婚 に。
同じ知らない人が何回も出てくる
同じ顔の知らない人が繰り返し出てくるなら、その人は、自分の中の育ちたがっている面。その人が毎回何をしていたか、どんな場所にいたかに、今の自分への手がかりがある。
知らない人が大勢いる夢
大勢の中にいる夢は、周りの目や、人の多い場所での自分の立ち位置の夢。楽しく混ざれていたなら、人の輪が広がる時期。取り残されていたなら、自分の居場所を探している。
知らない場所で知らない人といる夢
知らない場所も知らない人も、これからの自分の姿。一緒にいて落ち着けたなら、新しい環境にもうなじむ準備ができている。道に迷っていたなら、進む方向を探している途中。→ 迷う
顔と姿で読む
- 顔がはっきり見えた:これから出会う人、始まることが、もう近くまで来ている
- 顔が分からない・見えない:まだ形になっていない自分の面。変化の中身は、これから決まっていく
- 知らない男性:行動力、決断、外へ出ていく力。自分にその力が求められている
- 知らない女性:優しさ、受け入れる力、感じとる力。自分の中でその面が大きくなっている
- 白いひげの老人:導き手の姿。→ 祖父、神様
- 知らない人が自分の父・母として出てくる:→ 父親、母親
日本の言い伝え
- まれびと:民俗学者の折口信夫は、決まった時に遠い異界から訪れ、人々にもてなされて帰っていく神を「まれびと(客人)」と呼んだ。見知らぬ訪問者は、福や言葉を運んでくるものとして迎えられてきた
- 夢に現れた名もない人:『宇治拾遺物語』のわらしべ長者の話では、長谷寺にこもった男の夢に、御帳(仏前の帳)の奥から人が出てきて、「寺を出るとき、何であれ手に触れた物を取って、捨てずに持っていよ」と告げる。名も明かさない人の告げに従って、男は転んだ拍子につかんだ一本のわらしべを持ち続け、それが長者への始まりになる
- 悪い夢を吉夢に変える言い伝えは、父親・母親 の項目にまとめている
タロットでは
- 月:二つの塔の間を、道が地平の先まで続き、犬と狼が月に向かって吠え、手前の水からザリガニが這い上がってくる。ウェイトは、塔の間の道を「未知への出口」、犬と狼をその前に立つ心の怖れとした。知らない人が怖かった夢のあとにこの札が出たなら、怖さの正体はまだ見えていないだけ
- カップの7:雲の上に七つの杯が浮かび、顔、覆いをかぶって光る人影、蛇、城、宝石、月桂冠、竜が入っている。手前の人物は影のような後ろ姿で、それを見上げている。夢や思い描いた像の札。知らない人に惹かれた夢の日にこの札が出たなら、その人は自分が思い描く理想の姿

関連する項目
追いかけられる・殺される・家・電車・迷う・結婚・好きな人・芸能人・父親・母親・祖父・神様・幽霊・葬式
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大アルカナから一枚。
