迷う

迷う夢は、今の道の先が見えなくなり、次の道を探しはじめている夢とされる。進路、仕事、人との関係。決めかねていることがあるとき、決めたはずの道に自信が持てなくなったときに見やすい。もどかしい夢だが、夢占いでは凶夢ではなく、探している途中の自分の姿として読む。読み分けの鍵は、どこで迷ったか、目的地があったか、最後にどうなったか。たどり着けたか、誰かに助けられたか、引き返したか。
迷う夢の意味
夢占いでは、道は生き方や目標への道のりを表す。その道で迷う夢は、目指す方向がぼやけていることの知らせ。頑張っているのに手応えがない、周りに合わせているうちに自分の行き先が分からなくなった。そんなときに、夢は見知らぬ道や、出口のない廊下を見せる。
読み分けの鍵は三つ。
- どこで迷ったか:外の道か、建物の中か、学校か、駅か。迷った場所が、今つまずいている暮らしの場面を指す
- 目的地があったか:行き先が決まっていたなら、方法に迷っている。行き先も分からなかったなら、目標そのものを探している
- 最後にどうなったか:たどり着けたか、助けられたか、迷ったまま目が覚めたか
夢の中で、迷いながらも足を止めずに歩いていたなら、心はもう次の道を探しに出ている。立ちすくんでいたなら、今は探すより、一度休んで周りを見渡す時期。
状況ごとの読み
道に迷う夢
知らない道を歩き続ける、曲がり角を曲がるたびに景色が変わる夢。進む方向を探している途中の夢。不安だったなら、手がかりが足りないと感じている。迷いながらも歩くのが楽しかったなら、寄り道の中に新しい道が隠れている。
目的地にたどり着けない夢
職場や学校、約束の場所へ向かっているのに、歩いても走っても着かない。邪魔が入って進めない。片づいていない問題への焦りが出てくる夢。何に邪魔されたかが、今つかえているものの姿。時間に追われる焦りが強かったなら → 遅刻
最後にたどり着く・引き返す夢
さんざん迷ったあとで目的地に着いた夢は、問題が解決へ向かう知らせ。遠回りした道のりが、そのまま力になる。途中で引き返した夢は、別の道を選び直すことで流れがよくなる夢として読まれる。
家に帰れない夢
帰り道が分からない、帰るための電車やバスがない夢。自分らしくいられる場所を探している夢で、忙しさや気遣いが続いて、本来の自分から遠くなっているときに見る。家の読みは 家、実家、帰りの電車が来ない夢は 電車。
建物の中で迷う夢
ホテルの廊下、病院、ショッピングモール、上がっても下がっても目当ての階に着かない。建物の中の迷い道は、慣れた環境の中で行き詰まっている夢。外に出られないのではなく、決まった枠の中で出口を探している。職場や家庭の決まりごとに縛られているときに見る。階段やエレベーターが出てきたなら 階段、エレベーター、トイレを探し回る夢は トイレ。
学校で迷う夢
教室が見つからない、知っているはずの校舎で迷う夢。自分の立ち位置や、学ぶべきことを見失っている知らせ。大人になってから見るなら、今の職場や集まりの中で、自分の役割を探している。試験の前で焦っていたなら → 試験
選べずに迷う夢
分かれ道でどちらへ行くか決められない、買い物で何を選ぶか迷い続ける夢。現実で決めかねていることが、形を変えて出てきた夢。夢の中で最後に手に取ったもの、選びかけた道があれば、それが心の半分がもう選んでいる答え。
知らない場所で迷う夢
知らない街や海外で迷う夢は、新しい環境への期待と不安が入り混じった夢。引っ越しや転職、生活が変わる前に見やすい。知らない人に道を教わったなら、その場所にもう味方がいる。→ 知らない人。駅の構内や乗り換えで迷う夢は 電車。
車・自転車で道に迷う夢
自分で運転しているのに道が分からない夢は、自分で決めたやり方に、迷いが出てきている夢。速さを落として周りを見る時期。→ 車
山や夜道で迷う夢
山で迷う夢は、目標を見失っている知らせ。暗い夜道なら、ひとりで抱えている不安。遠くに明かりが見えたなら、その明かりの方へ歩いていい。→ 山
迷路の夢
迷路の夢は、同じ悩みの中を回っている夢。行き止まりばかりなら、考え方を一度変える時期。上から迷路を見下ろせたなら、答えの見当はもうついている。
迷子になる夢・助けてもらう夢
大人の自分が迷子になって心細くなる夢は、頼りたい気持ちの表れ。誰かに手を引かれた、道を教えてもらった夢は、助けてくれる人が現れる知らせ。その人が誰だったかを思い出す。
子どもが迷子になる夢
わが子や知らない子どもがいなくなる夢は、大事にしたいものを見失いそうになっている夢。見つかったなら、手放しかけたものを取り戻せる。見つからないまま目が覚めたなら、自分の中の素直な気持ちを、忙しさの中に置いてきている。
迷う夢をよく見る・何度も見る
同じ場所で何度も迷うなら、そこにまだ決めていない一つのことがある。迷った場所と、行こうとしていた場所を書き留めておくと、夢が指しているものが見えてくる。
日本の言い伝え
- 猿田彦と道祖神:天孫降臨で、天から下りるニニギノミコトの道案内をしたのが猿田彦神。のちに道の神、旅人の神とされ、村境や辻、峠に祀られた道祖神と重ねられた。分かれ道には、昔から道を守る神が立っている
- 狐や狸に化かされて迷う:よく知った山で道が分からなくなると、狐や狸に化かされたと言われた。京都の山では、子どもの頃から知っている山で迷った老女が、藪で動けなくなり、その場で夜を明かすと無事に帰れた、という話が残る。化かされないよう眉に唾をつけるまじないもあった。狐に眉毛の数を読まれると化かされるので、唾で濡らして読ませない。「眉唾」の語のもとになった。→ 狐
- 迷子しるべ:江戸の一石橋のたもとに、1857年(安政4年)、町の人々が迷子しるべの石を建てた。片側に「志らする方」、もう片側に「たづぬる方」と彫られ、迷子を探す人と見つけた人が、紙を貼って知らせ合った。迷った子を町ぐるみで家へ帰した石で、今も同じ場所に立っている
タロットでは
- 隠者:高いところに立つ老人が、星の入ったランタンを掲げている。ウェイトは、その灯りは「私のいるところに、あなたも来られる」と告げている、と書いた。迷う夢を見た日にこの札が出たなら、夢の中の遠い明かりは、先に道を歩いた誰かの灯り。その方へ歩いていい
- ソードの2:目隠しをした女性が、二本の剣を胸の前で交差させて座り、背後には海と三日月。どちらも選べずに、釣り合いを保っている姿。分かれ道で立ち止まる夢と同じ場面を描いている。目隠しを外せば、剣を下ろして歩き出せる

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大アルカナから一枚。
