事故

事故の夢は、走り続けてきた流れが、いったん強く止められる夢とされる。夢占いでは警告夢のひとつで、無理を重ねている、注意があちこちに散っている、予定を詰め込みすぎている、というときに見る。同時に、ぶつかったところで向きが変わる転機の夢でもある。夢占いでは、事故の夢は正夢ではなく、自分の暮らしの速さと向きを映す夢として読む。読み分けの鍵は、事故に遭ったのか起こしたのか見ていたのか、助かったか、そして誰が巻き込まれたか。
事故の夢の意味
夢占いでは、事故は思いがけない形で、流れが断ち切られることを表す。仕事、人間関係、暮らしのリズム。どこかで無理がかかっていて、このまま進むと自分の方がもたない、というところに来ているとき、夢はそれを衝突や転倒の形で見せる。
だから事故の夢は、見た人を責める夢ではない。止まれと言われているのは、自分を少し休ませていい、という意味でもある。止まったあとには、これまでと違う道を選び直せる。
読み分けの鍵は三つ。
- 自分の立ち位置:事故に遭ったか、起こしたか、外から見ていたか
- どうなったか:無傷だったか、怪我をしたか、助かったか、助けられたか
- 誰が巻き込まれたか:自分か、家族か、恋人か、知らない人か(下の「誰が事故に遭ったか」)
車の事故の細かな読み(ぶつける、轢く、崖や水へ落ちる、どの席に座っていたか)は 車、電車の事故や脱線は 電車 にある。
状況ごとの読み
事故に遭う夢
突然横から来る、後ろからぶつけられる。自分では避けようのない事故の夢は、周りのペースや出来事に押されている夢。自分の予定より、人の都合で一日が埋まっていないかを見る時期。
事故を起こす夢
自分がぶつけてしまった夢は、目覚めたあとも後味が悪い。夢占いでは、焦りや苛立ちが強くなっている知らせ。急ぎすぎて誰かを置き去りにしていないか、言葉が強くなっていないか。夢の中で謝っていた、手当てをしていたなら、立て直す気持ちはもう自分の中にある。
追突する・追突される夢
前の車にぶつかる夢は、気持ちが先へ先へと出すぎている夢。一呼吸おいて、車間を空ける時期。追突された夢は、後ろから急かされている感覚。締め切り、人の期待、自分で決めた目標。
事故を目撃する夢・事故現場の夢
自分は無事で、事故を外から見ていた夢は、周りの人間関係に揺れが来ている知らせ。自分が巻き込まれていないなら、落ち着いて見ていればいい。知らない人の事故なら、自分の中の、まだ気づいていない疲れが他人の姿を借りて出てきている。
事故現場に花束が置かれていた夢は、ひとつのことに区切りをつけて見送る夢。血が見えた夢は → 血
事故で助かる夢・無傷だった夢
事故の夢のなかで、いちばん安心していい夢。危ういところを越える力が、自分にある知らせ。無傷で立ち上がれたなら、今の無理に気づいて、これからは避けられる。自分だけ助かった夢は、罪悪感より先に、自分の力が残っていることを受け取る夢。
事故を避けられた夢
ぶつかる寸前でハンドルを切れた、ぎりぎりで止まれた夢。まだ間に合うという夢。夢で見た場面を覚えておくと、どこに気をつければいいかが見えてくる。
事故で怪我をする夢
怪我をした場所に、無理がかかっているところが出ている。足なら進み方、手ならやり方、頭なら考えすぎ。夢の中で手当てを受けていたなら、その疲れは休めば戻る。
事故で死ぬ夢
いちばん怖い夢だが、夢占いでは、夢の中の死は生まれ変わりの夢。これまでのやり方が終わって、ひとつ大きくなった自分が始まる。死ぬ夢の読みは 殺される とも通じる。
事故の夢ばかり見る・よく見る
事故の夢が続くのは、止まるきっかけを、自分でつかめずにいるから。夢がくり返しブレーキを踏んでいる。予定をひとつ減らす、早く寝る日をつくる。夢の中の速さが落ちてくると、事故の夢も遠のいていく。
誰が事故に遭ったか
- 家族:家族を思う気持ちと、家族の中での自分の役目の重さ。自分が背負いすぎていないかを見る。→ 父親、母親、旦那
- 子ども:守りたい気持ちの強さの表れ。子どもの成長で、手の離し方が変わる時期にも見る。→ 赤ちゃん
- 恋人・彼氏:二人の関係の中で、置き去りにしている気持ちがある。一緒にドライブ中の事故なら、二人の進む速さが合っていない。→ 好きな人
- 友達:その友達と過ごす中で得られるはずの可能性を、見過ごしている。→ 昔の友達
- 知らない人:見えていない自分の一面。→ 知らない人
夢に出てきた人の身の上を告げる夢ではなく、その人を思う自分の気持ちの夢。目が覚めて気になるなら、声をかけるきっかけにしていい。
乗り物ごとの読み
- 車:自分で動かしている暮らし。→ 車
- バイク:勢いと身軽さ。バイクの事故は、ひとりで突っ走りすぎている夢
- 自転車:自分の足でこぐ、小さな毎日の積み重ね。日々の段取りに無理が出ている
- バス:人と同じ流れに乗っている。周りに合わせすぎて、自分の意見が引っこんでいないか
- 電車:→ 電車
- 飛行機:大きな目標や、遠くへの望み。墜落から助かった夢は、高く上がろうとする気持ちが、一度降りても消えないこと
日本の言い伝え
- 身代わり守り:身につけていると、災いが持ち主に届く前に、お守りが代わりに受けてくれるとされる。京都の元祇園・梛神社の身代わり守りはぎんなんで作られていて、災いが起きる前にぎんなんが割れる、と伝わる。割れたり傷ついたりしたお守りは、身代わりになってくれた証として、お礼を言って納め、新しいものを受ける
- 九死に一生:ほとんど助からないところを、かろうじて助かること。屈原の『離騒』にある「九死すと雖も猶未だ悔いず」に、唐の劉良が付けた注から出た言葉とされる。事故から助かる夢は、まさにこの一生を拾う夢
- 悪い夢を流す:悪い夢は人に話すと正夢にならない、という言い伝えは 母親、夢違えと獏は 父親、悪い夢をよい夢に変える夢違観音は 電車 にある
- 道の神:分かれ道に立つ道祖神は → 迷う。車の交通安全祈願は → 車
タロットでは
- ワンドの9:頭に包帯を巻いた男が、一本の杖にもたれて立ち、背後には八本の杖が柵のように並ぶ。ウェイトはこの男を、敵を待ち構えているような顔つきと書き、札の意味を「逆境の中の強さ」とした。事故で怪我をしても立っていた夢の札で、傷を負ったあとでも、持ちこたえる力がある
- ソードの4:祈りの姿で墓の上に横たわる騎士の像。ウェイトは、警戒、退くこと、ひとりの時間、隠者の休息をこの札に読んだ。事故の夢のあとにこの札が出たなら、今は剣を置いて横になる時期。休んでいる間も、騎士の手は祈りの形に組まれている
梛神社のぎんなんは、持ち主の知らないところで割れて、災いを先に受けとめる。事故の夢で強く止められた朝も、割れたのは夢の中の車のほうで、目を覚ました自分は、ここで向きを選び直せる。

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車・電車・溺れる・落ちる・迷う・血・殺される・火事・父親・母親・旦那・赤ちゃん・好きな人・昔の友達・知らない人
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