赤ちゃん

赤ちゃんの夢は、生まれたばかりの可能性の夢として読まれる。まだ小さくて、ひとりでは立てないけれど、これから何にでもなれるもの。始まったばかりの計画や縁、自分の中のまっさらな部分が、赤ちゃんの姿をとって出てくる。読み分けの鍵は、赤ちゃんが笑っていたか泣いていたか、自分がその子を抱いていたか見ていただけか、そして誰の赤ちゃんだったか。
赤ちゃんが夢に出てくる意味
夢占いでは、赤ちゃんは始まり・純粋さ・守りたいものを表す。新しい仕事、温めてきた計画、生まれたばかりの恋。どれも、放っておけば育たず、手をかければ大きくなる。
赤ちゃんには、もう一つの顔がある。自分の中の、まだ幼くて、誰かに世話をしてほしい部分。疲れているとき、甘えられる場所が足りないときにも、赤ちゃんは夢に出てくる。
読み分けの鍵は三つ。
- 赤ちゃんの様子:笑っていたか、泣いていたか、眠っていたか
- 自分との関わり:抱いていたか、世話をしていたか、遠くから見ていたか
- 誰の赤ちゃんか:自分の子として出てきたか、知らない子か、友達の子か
赤ちゃんの夢は授かる知らせなのか
夢の赤ちゃんの多くは、自分の中で始まったものの姿として読まれる。夢は子を授ける約束でも、授からない知らせでもない。子を授かる前に見る夢の言い伝え(胎夢)は、妊娠 の項目にまとめている。
状況ごとの読み
赤ちゃんを抱っこする夢
赤ちゃんの夢のなかでもいちばんの吉夢。可能性を自分の腕に抱えている夢で、始めたことが手の中で育っていく。腕に残った重さは、その計画の手ごたえ。重くて落としそうだったなら、抱えているものが今の自分には少し多い。
抱いていたのが男の子なら、動き出す力。女の子なら、人とのつながりの中で育っていくもの。
知らない赤ちゃんを抱っこする夢
見覚えのない赤ちゃんは、まだ自分でも気づいていない可能性。思いがけない役目や縁が、向こうから手渡されようとしている。赤ちゃんがすぐに泣きやんだなら、その役目は自分に合っている。→ 知らない人
赤ちゃんが泣く夢・ギャン泣きする夢
泣き声は、世話を求める声。夢占いでは、手をかけてほしいことがあるという知らせで、後回しにしている用事や、自分の疲れのことが多い。あやして泣きやんだなら、その困りごとは自分の手で落ち着けられる。どうしても泣きやまなかったなら、ひとりで抱えずに人の手を借りる時期。
日本には「泣く子は育つ」という言葉もある(下の「日本の縁起」)。力いっぱい泣いていた赤ちゃんは、それだけ生きる力の強い可能性でもある。
赤ちゃんが笑う夢
うれしい出来事の知らせ。赤ちゃんが自分に向かって笑いかけたなら、育ててきたものが応えてくれる時期。人間関係がやわらかくなり、周りが味方になってくれる。
赤ちゃんが話す夢
話せるはずのない赤ちゃんが口をきく夢は、自分の本音の夢。言葉にしていなかった気持ちが、いちばん素直な声で出てきている。何を言われたか覚えていたなら、それがそのまま今の自分の気持ち。
赤ちゃんを育てる夢・授乳する夢
育てる夢は、運が伸びていく夢。手をかけてきたことが少しずつ形になっている。ミルクをあげる、授乳する夢は、夢占いでは金運と健康運の吉夢とされる。自分の力を注ぐ先がはっきりしている時期。
赤ちゃんを預かる夢
人から大事なものを任される夢。仕事で新しい役目が回ってくる、誰かに頼られる。責任は重くても、預けられたのは信頼されているから。
赤ちゃんを忘れる・置いてきてしまう夢
目が覚めてからもひやりとする夢。夢占いでは、手にしかけた機会や、大事にしていたはずの計画を、忙しさの中で置き去りにしていないかを知らせる夢。子育て中の人がこの夢を見るのは、それだけ毎日気を張っているから。自分を責める夢ではなく、少し肩の力を抜いていいという夢。
男の子の赤ちゃん・女の子の赤ちゃんの夢
夢占いでは、男の子は行動力や勢い、女の子は感受性や人とのつながりを表す。どちらの赤ちゃんでも、元気な子ほど吉。生まれてくる子の性別として読むものではない。産む場面の性別の夢は 出産 に。
自分が赤ちゃんに戻る夢
守られたい気持ちの夢。がんばり続けて、誰かに世話を焼いてほしくなっている。夢の中で抱かれて安心していたなら、夢の中でもう休息を受け取っている。→ 母親
赤ちゃんの夢と宝くじ
赤ちゃんを抱く夢、授乳する夢は、夢占いで金運の夢にも数えられる。小さなものが大きく育つ、という読みから。→ 宝くじ
動物の赤ちゃんの夢
誰の赤ちゃんか
- 自分の赤ちゃんとして出てきた:自分が今いちばん手をかけているもの
- 友達・家族の赤ちゃん:その人の暮らしに新しい風が吹く。抱かせてもらったなら、その喜びが自分にも分けられる。→ 昔の友達
- 好きな人・元彼との赤ちゃん:その人との間に何かを育てたい気持ち。→ 好きな人、元彼
- 妊娠中・子育て中に見る赤ちゃんの夢:会いたい気持ち、守りたい気持ちが夢に出ている。夢の中の顔や性別は、心が先に思い描いている姿。→ 妊娠
赤ちゃんはどんな夢を見ているのか
眠っている我が子が、目を閉じたまま笑ったり、急に泣き出したりするのを見て、「赤ちゃんは夢を見るのか」「どんな夢を見ているのか」と調べる人も多い。眠ったまま浮かべる笑みは、昔から「天使の微笑み」と呼ばれてきた。
アンデルセンの童話『コウノトリ』では、母さんコウノトリが、人間の赤ちゃんたちは池の中で、コウノトリが親のもとへ運んでくるのを待っている、と子どもたちに話して聞かせる。そこで眠る赤ちゃんは、それから先のどんな夢よりも甘い夢を見ているのだという。
日本の縁起
- 赤い産着:赤は魔を退ける色とされ、生まれた子に赤い産着を着せた。→ 赤
- 麻の葉の産着:正六角形を基に、放射状にのびる麻の葉に見立てた麻の葉文様は、産着の柄として好まれてきた。麻は丈夫で、まっすぐぐんぐん伸びる。その麻にあやかって、すこやかに育つようにと願い、魔除けの柄ともされた
- 産湯とお宮参り:生まれた子を初めて湯に入れる産湯には、その土地の産土神(うぶすながみ)に守られた水を使う、と言われてきた。生まれてひと月ほどで、その産土神に初めてお参りするのがお宮参り。→ 実家、神社
- 雪隠参り:生まれて間もない赤ちゃんを、厠の神にお参りさせる習わし。→ トイレ
- 犬張子:子どもの災いを身代わりに受ける守り。→ 犬
- 歯固め:赤ちゃんの百日の食い初めを「歯固め」と呼ぶ土地もある。歯は齢(よわい)に通じる。→ 歯
- 泣き相撲:力士に抱かれた赤ちゃんを土俵で向かい合わせ、泣き声を競わせる。栃木の生子神社や東京の浅草寺など、各地で行われてきた。先に泣いた方が勝ちの土地もあれば、負けの土地もある。どちらでも、大きな声で泣く子は丈夫に育つ、という願いは変わらない
タロットでは
以下はウェイト版の絵柄。
- 太陽:大きな太陽の下、裸の子どもが白い馬に乗り、赤い旗を掲げている。背後には塀と、ひまわり。ウェイトは、この子どもを、塀に囲まれた庭から出て旅に出る光とし、子どもの心、素朴さの札とした。赤ちゃんの夢を見た日にこの札が出たなら、始まったばかりのものが、明るい方へ歩き出している。→ 太陽、馬
- カップの6:古い庭で、子どもたちが花で満たした杯を手渡している。ウェイトは、思い出と子どもの頃を振り返る札とし、別の読みでは、新しい縁と新しい場所の札ともした。自分が赤ちゃんに戻る夢の後に出たなら、懐かしさの中に次の芽がある
- カップの10:空の虹に十の杯がかかり、寄り添う夫婦が見上げている。そのそばで二人の子どもが踊っている。子どもたちは虹に気づかず、自分たちなりに楽しそうにしている
世界の象徴としての赤ちゃん
- コウノトリ:ドイツなどヨーロッパには、春に渡ってくるコウノトリが赤ちゃんを運んでくる、という言い伝えがある。アンデルセンの『コウノトリ』は、その言い伝えを物語にした。→ 鳥
- お釈迦さまの誕生:お釈迦さまは生まれてすぐに七歩あゆみ、「天上天下唯我独尊」と唱えたと伝えられる。そのとき龍が天から香り高い湯を注いで産湯にしたという。4月8日の花まつりで、誕生仏に甘茶をかけるのはこの話から。→ 龍
アンデルセンの池の赤ちゃんは、コウノトリに運ばれるまで、この先のどの夢よりも甘い夢を見ている。夢で抱いた赤ちゃんの重さも、目が覚めてから腕の中で少しずつ育っていく。

関連する項目
出産・妊娠・母親・卵・赤・犬・トイレ・歯・実家・神社・太陽・馬・鳥・龍・知らない人・好きな人・元彼・昔の友達・宝くじ・猫・牛・うさぎ・ネズミ・猿
今日の一枚
大アルカナから一枚。
